GREETINGごあいさつ

渡利 英道

一般社団法人
「女性の医療と健康を守る医師連合」(WIND)
代表理事
北海道大学大学院医学研究院 産婦人科学教室 教授

渡利 英道

医学生、研修医ならびに産婦人科医療・産婦人科学に関心をお寄せ頂いている皆様、こんにちは!このたびは、一般社団法人WINDのホームページにアクセスして頂き、誠にありがとうございます!

一般社団法人WINDは2008年に北海道大学産婦人科医局を母体として設立された組織です。医局という任意団体から社会的にも認知される透明性を確保した法人組織として生まれ変わった形で活動を始めて丸12年が経過しました。この間、WINDの活動理念に心からの賛同を頂いております多くの関連施設からの多大なるご協力および産婦人科医療に魅せられた多くの素敵な仲間が新たに加わり、今日まで発展を続けて参りました。

さて、産婦人科はとてもやりがいのある診療科です。患者さんは女性が対象ですが、その対象は配偶子、受精卵、胎芽の時期から始まり、老年期に至るまで女性の健康を一生涯に亘って守り、幸せにするという大切なミッションが課されています。また、対象臓器だけをみると子宮、付属器などに限られており、一見狭い学問のようにみられがちですが、対象とする疾患は周産期学、生殖医学、婦人科腫瘍学、女性医学、遺伝医学など大変多岐に亘っています。したがって、産婦人科医としての基本を身につけて産婦人科専門医となった後、個々人の興味や適性に沿って専門領域を選択することができますし、その内容に応じた働き方を選択できるのが最大の特徴です。また、全ての領域を極めることは大変困難で、奥深い学問であるとも言えます。

近年の医学、医療の進歩に積極的に対応し、さらなる発展に寄与すべく国内外のオピニオンリーダーであり続けるよう、皆で日々努力を続けておりますが、それを今後も安定的に続けていくこと、いわゆるサステイナビリテイが強く求められています。そして、そのためには人材の育成がきわめて重要です。北海道、日本、そして世界の女性ならびに家族を幸せにする産婦人科医療に一人でも多くの方々が興味をもち、私どもWINDの門を叩いて頂きますことを切に望んでいます。その一方で、私どもWINDは会員の先生方が望んでいることを一つでも叶えるべく努力を続ける責任がありますし、それを実行していくよう努めていきたいと思います。

人材育成のポリシーは「academic surgeon(physician)の育成」であり、さらには「国際性の涵養」です。科学的な視点をもち問題解決能力に優れた外科医(医師)、国際化の時代に柔軟に対応できる人材を育成すべく、国内外の研究機関との交流も積極的に推進していきます。
そして、WINDは開かれた組織です。どうか皆様から建設的なご意見を自由にお寄せ頂き、皆様の手でよりよい組織へと育てて頂くことを切に願っております。
最後に医学生、研修医の皆様、私どもWINDがあなたを育てます!産婦人科医療・産婦人科学の発展への貢献を通じて、一緒に高みを目指しませんか?皆様が私たちの仲間に加わって頂くことを心待ちにしています。扉はいつでも開いています。どうぞ、宜しくお願いします!

(令和2年5月吉日 記)